2016年にオープンしたサブスク型フレンチレストラン「Provision」は、月額5万円で通い放題のサービスを提供。
このサブスクは、ガストロノミーを最大4人同時に楽しめ、何度でも来店可能。支払う客だけでなく、飲食店側にも安定的な資金繰や収益UPのメリットがあり、業界から注目を浴びている。
■ この記事のまとめ
- サブスクリプションモデルの魅力は、安定的な収入ではなく”それ以外”の収入
- 飲食サブスクの3つのスタイル
- 六本木の一流な立地だからできる、月5万円のガストロノミーサブスク
1.サブスクリプションモデルとは?
サブスクリプション(以下、サブスク)は、ユーザーが月額/年額などの一定の期間ごとに金額を支払い、その対価としてサービスや製品を継続利用できるモデルです。安定的な収益が得られ、利用者は一定期間サービスを受けることができます。
音楽や動画配信サービスなど、既に多くの業界でサブスクが存在しますが、飲食業界においても広がりつつあります。例えば、月額料金を支払うことで、アルコールが飲み放題だったり、ランチが食べ放題だったりと様々です。
これにより、顧客は1回のお支払いで中長期間飲食ができ、飲食店は安定的な収益と顧客の継続的な訪問を促進(常連化のような)状態が作れます。飲食業界のサブスクリプションは、お互いに利益をもたらすビジネスモデルとして再注目されています。
2.何故、フレンチ業態で成功しているのか?ミシュラン星付き店も実施!?
高級フレンチを提供する「Provision」を例に見てみると、金額は月5万円にもかかわらずなんと4人で何度でも来店可能なサービスを提供しています。顧客側と店舗側の視点でメリットをまとめてみました。
顧客メリット
✔️ 「完全会員制」というステータス
✔️ 毎月変わるメニューや季節の食材
✔️ 接待にも利用できるためコストを抑えられる
店舗メリット
✔️ 安定的な収益見込み
✔️ 新規顧客への販促費用削減
✔️ プラン以外の収益見込み(数万円/本のワインなど)
この店舗では、接待利用客がメインターゲットなため高級なワインが入ったり、豪華なメニューも用意しているため追加注文が入ったりと、サブスクの安定収入+追加報酬がでる仕組みづくりがされているそうです。
実は、この飲食サブスクは、アメリカでは様々な飲食店が参入している市場になります。小さい個人店から、ミシュラン掲載店まで、安定的な収益を得るために実施しているようです。
例)
・前菜食べ放題
・テイクアウト用のコース3品
・1日1回タコス食べ放題
・高級グリル店のお弁当食べ放題